商業簿記合格テキスト02【商品売買】

2021-05-13

商品売買取引の処理方法

目的:
①売上高と売上原価を明らかにすること。
②貸借対照表の商品の金額を明らかにすること。

分記法

商品と商品売買益のみを用いる。
商品という資産の増減として処理する方法。

売上原価対立法

商品、売上、売上原価を用いる。
分記法同様、商品という資産の増減として処理する方法。

三分法

仕入、売上、繰越商品を用いる。
商品の原価を仕入として費用で処理する。
商品の売価を売上として収益で処理する。

返品・割戻し(三分法)

仕入側は、仕入を戻す形で仕訳する。
販売側は、売上を戻す形で仕訳する。

割引

仕入側は、仕入割引を計上する。
決算時は、「営業外収益」扱いになる。

商品の期末評価

①期末商品帳簿棚卸高の算定
②棚卸減耗損の計上
③商品評価損の計上

帳簿棚卸高と実地棚卸高

帳簿棚卸高:帳簿に記録された末期商品の有高
実地棚卸高:棚卸しを実施して、把握された商品の有高

棚卸減耗

帳簿棚卸高と実地棚卸高の差を棚卸減耗(費用)として計上する
棚卸減耗損=@原価×(帳簿数量-実施数量)

商品の評価替え

商品の時価が原価を下回った場合、商品評価損(費用)で仕訳する。
(商品評価損 ××|繰越商品 ××)
時価を下回っていない場合は、そのまま何もしない。

棚卸減耗損と商品評価損の損益計算書の表示方法

2級では、表示区分を指示されることが多い。
商品評価損:売上原価の内訳科目、特別費用
棚卸減耗損(原価性あり):売上原価の内訳科目、販売費
棚卸減耗損(原価性なし):営業外費用、特別費用

いつもありがとうございます。
ポチっと押してくださると嬉しいです。
にほんブログ村 資格ブログ 簿記検定へ 人気ブログラキングへ

商業簿記

Posted by fumino