商業簿記合格テキスト05【有価証券】

有価証券の範囲

①株式
②国債・社債等の公社債

有価証券の分類

保有目的によって分類する
①売買目的有価証券
有価証券売却益/有価証券売却益:営業外収益/営業外費用
②満期保有目的債券
投資有価証券売却益/投資有価証券売却益:特別利益/特別損失
③子会社・関連会社株式~支配目的
関連会社株式売却益/関連会社株式売却益:特別利益/特別損失
④その他の有価証券(長期保有、上記以外)
(臨時なら)
投資有価証券売却益/投資有価証券売却益:特別利益/特別損失
(臨時ではないなら)
投資有価証券売却益/投資有価証券売却益:営業外収益/営業外費用

株式の処理

・受取配当金
受取配当金(収益)の計上

・購入と売却
所得原価=買入単価×買入数量+購入手数料
売却価格-帳簿価額=(+)有価証券売却益/(-)有価証券売却損

公社債の処理

・利息
クーポン(利札)で利息を受け取れる
有価証券利息(収益)
・購入と売却
所得原価=買入単価×額面金額/100円+購入手数料
売却価格-帳簿価額=(+)有価証券売却益/(-)有価証券売却損

・ 端数利息
端数利息=額面金額×年利率×前利払日の翌日から売買当日までの日数/365日

有価証券の期末処理

①売買目的有価証券
・期末評価
時価で評価し、帳簿(以下に解説)との差額を有価証券評価損益で処理する
・切放方式
当期末の評価を翌期は当期末の時価を帳簿価額とする
・洗替方式
期末に時価評価し、翌期の期首に再振替仕訳で帳簿価格を所得価額に戻す

②満期保有目的債券
・期末評価
所得原価で評価する。所得額が額面価額と差があり、金利の調整であるときは償却原価で処理する
・償却原価法
所得額が額面価額と差額に当期所有月数と償却期までの月数の比を掛けて割り出した額(当期償却額)を帳簿価額に加減する方法。有価証券利息で処理する
当期償却額=(債券金額-所得金額)×当期所有月数 / 所得日から償還日までの月数

③子会社・関連会社株式
所得原価で評価する

④その他の有価証券
・期末評価
時価で評価し、帳簿(以下に解説)との差額をその他有価証券評価差額金で純資産に計上処理する
・会計処理
評価差額の会計処理は「全部純資産直入法」を用いる(簿記2級では)
評価差額では洗替方式が用いられる

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商業簿記

Posted by fumino