商業簿記合格テキスト07【有形固定資産（Ⅱ）】

2021-05-19

固定資産の割賦購入

約束手形を振り出して固定資産を割賦購入した場合

①購入時
手形の額面金額を営業外支払手形として計上
利息に相当する金額を前払利息として計上

②代金支払い時
手形債務の消滅を処理
前払利息を支払利息に振り替える

③決算時
当期の最終支払日の翌日から決算日までの利息を決算整理において取り崩し、支払利息に振り替える

引き渡しを受けるまでの支払額を仮建設勘定（資産）で処理する
引き渡し後、建物などにに振り替える

改良→固定資産で処理し、減価償却で費用配分する
修繕→修繕費（費用）で処理する

除却：固定資産を取り除くこと。
残った処分可能額は貯蔵品として振り替える
帳簿価格との差は、固定資産除却損で処理する

廃棄：固定資産廃棄損で処理する。
廃棄時に発生した費用は、固定資産廃棄損に加える
損益計算書では、特別損失に表示する

固定資産を購入するときに下取りしてもらうこと

火災や盗難で失われた場合の処理

①火災で失われ、保険を掛けていない場合
火災損失として計上、特別損失で表示

②火災で失われ、保険を掛けている場合
未決算で計上し、保険が支払われたときに未収入金で未決算を清算する。
差額は、収益がある場合、保険差益（収益）を計上し、特別利益に表示する。
損失の場合、火災損失（費用）を計上する。

国庫補助金などで所得した固定資産の帳簿価格を一定額だけ減額し貸借対照表価額とする方法。
法人税の繰り延べ行える。
補助金などは、国庫補助金受贈益、工事負担金受贈益を計上する。

圧縮相当額を固定資産圧縮損（費用）を計上する。特別損失に表示する。
（固定資産圧縮損　××｜固定資産　××）

減価償却は、圧縮後の帳簿価額を所得原価とみなして計算する。

Posted by fumino